おつかれさまの国
あのね、突然ですけど、みなさんには大好きなアーティスト(歌手)っていますか?
いやね、前回に引き続き、今回も「見るまえに跳べ」の続きではないんですけどね、どうしても昨晩の出来事を今日中に書いておきたくて、今僕は舞い上がっとるわけですよ。
急いで書くので文章がひっちゃかめっちゃかになって読みにくいかもしれませんが、とにかく「ああ、たかゆきは今舞い上がっとるんだな」と優しい目で見ていただけたらありがたいです。
えっと、それで何の話でしたっけ…?
ああ、そうそう、好きなアーティスト。
ちなみに、みなさんには大好きなアーティストっていますか?(2回目)
あーそうですか、いたりいなかったりですか。
(↑鼻くそほじりながら)
僕にはいるんですよ。
17,8歳で長○剛から卒業して、それからは洋楽邦楽問わずいろんな音楽を聴くようになったんですけど、その中でも特にハマったのが
斉藤和義さん。
19歳ぐらいの時に彼の「砂漠に赤い花」という曲を初めて聴いて衝撃を受けて、それからというもの僕はずっと彼を敬愛してきたんです。
もちろんライブにも数え切れないくらい行きましたし、当時はそこまで有名ではなかったので楽譜などは販売されていなかったんですけど、自分で耳コピして自分専用の楽譜集を作ったりして夜な夜な彼の歌を歌っていました。
あれから十数年。
さすがに今は昔ほどの没頭ぶりではないんですが、それでもアルバムが発売される度にいつも購入して繰り返し聴いていますし、
「一番好きな邦楽アーティストは?」って聞かれたら今でも迷わず、「大事MANブラザーズ・バンド」って答えてます。
うん、それが大事。
って違うか。(こんな事してるから、いつも前に進まへん…。苦笑)
とにかく、
僕にとって斉藤和義さんはいまだに一番憧れのカリスマアーティストなんです。
って、ここまでは理解してもらえました?
で、昨晩の話なんです。
あ、ちなみにこれ先言っておきますけど、斉藤さんに会って僕の歌を聴いてもらったとかいうそういうすごい話じゃないですからね。
ただ、僕の中だけで意味深い出来事が起きたという話なだけですからね。
あしからず。
昨晩深夜1時すぎ。
最近は世間的に不景気なこともあり、昨日はとにかく人通りが少なく暇な1日だった。
普段なら2時くらいまで仕事を続けるのだが、今日は暇だしもうそろそろお開きにしようかと考えた僕は、最後に1曲だけ「上を向いて歩こう」を歌うことにした。
この曲を選んだのに特に深い意味は無い。
ただなんとなく今日最後のケジメの1曲かなと思っただけのこと。
すると、歌い始めてすぐ、2人組の男性が明らかに僕を見つめて近づいてきた。
2人共スーツ姿ではなくカジュアルな格好なので、サラリーマンではない印象である。
1人は40歳前後で、仮にAさんとする。
もう1人は見るからに若く、20代中盤のB君。
彼らABブラザーズは、僕の左側で立ち止まって本格的に歌を聴き始めた。
ただ、僕のギターケースには「リクエスト表」というのが立てかけてあるのだが、彼らはそれを開いて見ようとはしない。
ABブラザーズは、この「上を向いて歩こう」が好きなんだろうか。
普段僕は商売上の細かい理由で、こういう風に立ち止まった人に対しては、曲を中断してでも声をかける。
「何か好きな曲があったら言ってくださいね。」
と。
ただ、それはお金になりそうなお客さんだと僕が判断した時だけの話。
そして、この2人には僕は声をかけなかった。
つまり長年の経験による第6感から、彼らはあんまりお金を払ってくれそうもないと判断したわけである。
(↑ほんと、やらしい! けど、お仕事だから許してね♡)
そうこうするうちに、歌が終わりかけた頃、B君だけが足早にどこかに立ち去っていった。
ああ、やっぱり俺が完全にノーリアクションやったし、歌に飽きて帰っちゃたんやな。
…あれ?
けど、2人って知り合いじゃなかったの?
そう不思議に思いながらも歌を歌い終えた僕に、その場に残ったAさんが話しかけてきた。
「あのー、ちょっといいですか。」
「はあ、なんでしょう。」
(↑完全に商売モードではないぶっきらぼうな口調。笑)
「えっとね、つかぬことをお聞きしますが、もしこちらがここには無いような楽譜を用意したら、その曲を演奏してもらうことって可能なんでしょうか?」
「…は??」
「えっとですね、こちらが譜面を用意して、その曲を演奏してもらうことはできるでしょうか?」
「…えっと、申し訳ないですが、言っておられる事の趣旨がよくつかめないんですけども。」
ほんとに意味がよく分からなかった。
この人は突然僕に一体何を求めてるんだろう。
ただ、なんとなく勝手にイメージしたのは、
この人にはオリジナル曲があって、それを俺に歌ってほしいのかな
ということくらい…。
けどそれは、今からここでってこと?
それとも別の日にどこか別の場所で改めてってこと?
うーん、分からん…。
「えー、ぶっちゃけて言ってしまいますと、斉藤和義ってご存知ですか?」
突然の予期せぬ名前の登場に僕はちょっとドキっとした。
「…あー、はい、まあ。」
「あっ、ご存知ですか。
えっと実は私、ビクターエンターテイメントの者でして…。」
「え!?」
ビクターといえば現在の斉藤和義の所属会社である。
なんでビクターの人がこんなところに!?
「でですね、明日斉藤和義のニューシングルが発売されるんですけども…、」
「知ってますよ。『おつかれさまの国』でしょ。
この間、HEY!HEY!HEY!で歌ってましたよね。」
「ワー!よくご存知で!!」
「知ってるもなにも、僕、昔から斉藤さんの大ファンなんですよ。」
一気にテンションの上がった僕は、(予期せぬリクエストに対応するために一応いつも持ってきている)その19歳の時に作った自作の楽譜集を取り出してAさんに見せた。
「うわー、すごい!!ほんとにお好きなんですね!ありがとうございます。
で、その『おつかれさまの国』をお兄さんにこれから時々ここで歌ってもらえないかと思いまして…。
今、『上を向いて歩こう』を歌ってらっしゃったみたいな感じで。」
「は??」
なんでも、Aさんによると、ビクターの大阪支社が僕が歌ってる場所のすぐ近くにあって、そこは13階なので上から僕の歌ってる姿がいつも見えているらしく、実際にここで歌を聴いたことも何度かあって、ビクターの方々は僕の存在を以前から知ってくれていたみたいなのである。
そして、Aさんは常々「おつかれさまの国」のような、世のサラリーマンに向けたような曲を、実際にサラリーマンに向けて僕が歌ってくれないかなと思っていたらしい。
ただ、僕は先週はほとんど仕事を休んでいて、Aさんは会社の窓から「最近彼歌いに来てないなあ…。」と心配していくれていたらしく、昨晩はAさんの上司がたまたま僕の前を通って、
「A、今日は彼歌ってるぞ。お願いするなら今日しかないぞ。」
とAさんにすぐに電話連絡したらしいのだ。
そしてその電話連絡を受けて、Aさんが部下のB君を引き連れて急いでここまでやってきたというわけなのである。
「今、部下に『おつかれさまの国』の音源と簡単なコード譜を会社まで取りに戻らせましたから、よかったらそれを見て検討してみてくださいませんか。」
ああ、なるほど、さっきB君は会社に戻っていったわけやね。
ただ、
これで大体話の大筋は分かったし、実際、斉藤さんに関するそんなお願いを直々にされるなんてビックリするぐらい光栄で嬉しいんだけど、
ひとつだけ疑問なのが、
そんなことをして、ビクター側(斉藤さん側)には何のメリットがあるのだろうかということ。
まさか、これで宣伝効果につながるとでも思っているんだろうか。
それなら、そんな考えはとんでもない!
僕は普段仕事としてお金儲けのためにおじさん達にフォークソングばっかりを歌ってるわけで、そんな僕が時折「おつかれさまの国」を歌ったところで、知らない曲に対しておじさん達は聴いてくれはしたとしても、それが「その曲はなんだ?」と購入意欲までにつながるとはどうしても考えられない。
と、
そのようなことを僕はAさんに伝えた。
「いや、宣伝効果とかメリットとかは全然関係ないんです。
ただ僕は、お兄さんにたまにでいいから、ここに通るような人達に対して『おつかれさまの国』みたいな曲を歌ってもらえたら、それはすごく素敵で嬉しいことだなあと思っただけなんです。
けどお兄さんがこれを仕事としてやられてるのなら、こちらもお願いしている身分なので謝礼をいくらかださせていただきますし…。」
「いやいや!謝礼だなんてとんでもない!!
ただ、ほんとに僕なんかでいいのかなあと思って…。」
「是非!!」
そうこうするうちに、B君も会社から戻ってきて、僕にプロモーション用のCDとコード譜を渡してくれた。
そして、僕はこの歌のサビだけはなんとなく知っていたので、コード譜を見ながらサラッと歌ってみると、僕が斉藤和義の大ファンだとはまだ知らないB君は腰を抜かすほどビックリしていた。(笑)
しかしまあ、利益などは関係なしに、ただの街のストリートミュージシャンにこんなお願いを出来るAさんっていうのは、ほんとプロモーターの鏡みたいな人である。
よっぽど自分の担当するアーティストに愛情を持っているんだろうなあ。
この後、僕たち3人はいろいろと斉藤和義談義に花を咲かせた。
(その中で、最近僕が買った斉藤和義さんと伊坂幸太郎さんの対談集があるんだけど、その本の出版にAさんが深く関わってるという事を聞いて、なんだか少し不思議な縁を感じた。)
20分ほど話を続けて、では2人がそろそろ会社に戻るという時、僕は
「ほんとこんな遅い時間までお2人共お仕事
おつかれさまでした。」
と言った。
すると2人は、ニヤリと笑い、
「こちらこそお仕事の邪魔をしてしまってすみませんでした。
おつかれさまです。」
と返した。
ほんと、この国は「おつかれさま」という魔法の言葉がある素敵な国だ。
と、いうわけで、
僕は何故だか突然、本日12月3日発売の斉藤和義NEW SINGLE「おつかれさまの国」のビクター・SPEEDSTAR公認宣教師に任命されてしまいました。
今後曲をちゃんと覚えて、暇な時などにちょくちょく仕事場で歌って、おじさんやホステスさん達を癒していけたらなと思っています。
今回の話はすごく急いで書いたので、みなさんにちゃんと伝わってるかどうか心配ですが、とにかく僕は今相当興奮してるんです。
だって、あの憧れの斉藤和義さんのプロモーターの方から直々にあんなお願いされたんですよ?
長年仕事を頑張っていると、こんなご褒美があるもんなんですね。
僕の人生の中のかなりの自慢話になりそうです。
Aさんは、「きっと、斉藤本人も喜びます。」と言ってました。
ほんまかいな…。
とにかく、この際、せっかくなんで、みなさんもこの「おつかれさまの国」を聴いてみてください。
![]() |
それが大事 アーティスト:大事MANブラザーズバンド |
あ、間違えた!(笑)
こっちです。
![]() |
おつかれさまの国(初回限定盤) アーティスト:斉藤和義 |
特に、日頃頑張ってる方、疲れている方などが聴くと、すごく癒される曲だと思いますよ。
たくさんの方に聴いてもらえると、もちろん斉藤さん本人も喜ぶでしょうし、こうなった以上、僕もなんだか嬉しいです。
とにかく、
みなさん、今回はこんなに大急ぎで書いた粗くて読みにくい文章を最後まで読んでくださって、ほんとに
おつかれさまでした!
(しつこい?)
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