2010年12月28日 (火)

ミーハーブログ

そういえばこのブログを始めた時に「有名人来店情報」なんていうカテゴリーを作っておいて、まだそのことについて全部書き切ってるわけじゃないことに気付いたので、

今日は思い切ってそれらを一気にまとめて消化しちゃいたいと思います。

 

具体的に言うと、この十数年間の中で路上で僕の歌を聞いてくださった有名人の方々を、その時のエピソードなども少しだけ加えながら、今からただただ羅列していきます。
(現在僕が覚えている範囲で)

それだけです。

ええ、それだけです。

 

ウフッ、

ら・れ・つheart

 

ただ、あまりにも関西ローカルすぎてみなさんが知らないような名前も出てくるかもしれませんが、そこはあまり気にしないでください。

僕にとってはみなさん有名人なんです。

 

それじゃあとにかく、さっそく始めちゃいますね。

レッツ、RA☆RE☆TSU!

(順不同&時期もあやふやです)

 

 

・島田S助さん

このブログを読んでくださってる方ならもちろんご存知ですね。

初めに歌を聞いてもらったエピソードは→こちら

 

・夏木マリさん

こちら

 

・岩沢厚治さん(ゆず)

こちら

 

・神田川俊郎さん

こちら

 

・奥田瑛二さん

こちら

 

・橋口弘次郎さん(JRA調教師)

こちら

 

・大杉漣さん

僕が加川良さんの「教訓Ⅰ」という歌を歌っていたら、通りすがりに「なんでこんな歌知ってるの?」と興味を持ち、地面に座り込んで2曲聞いてくださった。
そして、帰り際にギターケースに5000円札を入れてくださり、「2曲聞いたから、3000円お釣りちょうだいね。」と1000円札を3枚取っていかれた。
でも、それら全ての行動が、なんだかめちゃくちゃ格好良かった。

 

・笑福亭鶴瓶さん

「また来たったでぇー。」と、昔3回ほど来てくださった。
歌を聞いてる途中にも、通行人が次々と話しかけてきて、鶴瓶さんはそれに対して一人一人対応されていた。
一人の若者が後ろから「あ!するがまなぶや!」と声をかけると、「おい、誰やー!俺を本名で呼ぶ奴はー!」とテレビばりのリアクションをとられていた。
実は、僕は中学生ぐらいの頃からTV収録を何べんも観覧しに行くほど鶴瓶さんの大ファンだったのだが、やっぱりプライベートでも鶴瓶さんは徹底して鶴瓶さんだった。

 

・大沢樹生さん(元光GENJIリーダー)

歌を聞いた後、どうやら感動してくださったのか、なんと1万円札を入れてくださり、「上(おそらく芸能界)で待ってるぜ!」とキラキラした目で、ものすごく力強い握手をしてくださった。
ある意味、イメージ通りで嬉しかった。

 

・川崎麻世さん

これはほんとに僕が失礼な事をした。
かなり昔に仲間の方々といらっしゃったんだけど、たまたま僕が「川崎麻世」さんって名前を度忘れしてどうしても思い出せず、「うーん、確か奥さんも有名な方だ…」などと考えているうちに、なぜかその時、賀来千香子さんの旦那さん、「宅麻伸」さんの名前が頭に浮かんでしまい、麻世さんの事をずっと「伸」さん、「伸」さんと呼び続けてしまったのだ。
もちろん、「伸」さんという呼びかけに対する返事は一切なかった。
麻世さんは僕のマイクを奪って歌い、帰りにはポケットから小銭をジャラジャラっと投げていかれた。
ただ、その後しばらく、僕のマイクはすごく酒臭かった…。
ほら、今回もまた失礼な事を書いた。

 

・松尾貴史さん

仲間の方々と、短い期間で2回ほど来てくださった。
大好きな人なので嬉しかった。
確か、「神田川」を歌った記憶がある。

 

・山本太郎さん

どこで歌を聞いていたのかは分からないが、僕が一曲歌い終えると、どこからともなく走って来てお金を入れてくださり、「ありがとうございました!」と僕に深々とお辞儀をして、またそのまま走り去っていかれた。
「メロリンQ」さんは、豪快かつ礼儀正しい男性だった。

 

・川中美幸さん

川中さんは、日本一周中に仙台の飲み屋街で歌を聞いてくださった。
僕が大阪から来たことが分かると、上田正樹さんの「悲しい色やね」をリクエストされた。

 

・中田カウスさん

何年も前から、もう何度も歌を聞いて頂いている。
歌を聞かない時でも、僕の前を通るとよく挨拶してくださるので、周りの方が少し驚かれることがある。

 

・福永祐一さん(JRA騎手)

僕が「もうひとつの土曜日」を歌ってると、立ち止ってお金を入れてくださったんだが、その時ちょうどギターの弦が切れてしまって、「すみません。すぐに張り替えて歌いなおしますんで」と謝ると、「いや、全然いいんです。この歌が好きだったんで。」とおっしゃって、お金だけ入れてそのまま立ち去っていかれた。

 

・松木安太郎さん(サッカー解説者・元ヴェルディ川崎監督)

当時はセレッソ大阪の監督をされていて、僕が「リクエストはありますか?」と尋ねると、「セレッソ大阪の応援歌を歌ってくれ。」とおっしゃった。

 

・井岡弘樹さん(元ボクシング世界ストロー級・ライトフライ級王者)

歌を聞いてくださった後、井岡ボクシングジムのシールを無理やり僕のギターに貼ってこられたので、すぐに剥がした。

 

・旭鷲山関(元大相撲力士)

僕のギターを奪って、「とんぼ」を弾いていた。

 

・桂楽珍さん

最近、「ダッチワ○フ」ネタなどでテレビでよくお見かけする楽珍さん。
つい先日、歌のお礼に手ぬぐいをくださった。
なぜか、ものすごくいい匂いがした。

 

・リリアンさん

さて、誰が知ってるんでしょう。(笑)
関西のニューハーフの先がけ。
見た目は完全におっさん。(笑)
ものすごいダミ声で、「いや、この子めっちゃええやないの。」と褒めていただき、お年玉をもらった。

 

・西靖さん(MBSアナウンサー)

関西の方ならご存知かもしれないが、西さんは数か月前、番組内の企画で「60日間世界一周」を達成された。
僕はもちろんその企画が大好きで、毎日のように録画して自分の世界一周の参考にしていたので、ついこの間、その西さんに歌を聞いてもらえたのはすごく嬉しかった。
僕も世界一周にもうすぐ旅立つことを西さんに告げると、「どうか気をつけて行ってきてくださいね。」と言ってくださった。

 

・太田房江さん(前大阪府知事)

 

・小牧太さん(JRA騎手)

 

・川尻哲郎さん(元阪神タイガース投手)

 

・原田伸郎さん(あのねのね)

 

・桂ざこばさん

 

・辻本茂雄さん(吉本新喜劇座長)

 

・高山トモヒロさん(ケツカッチン・元ベイブルース)

 

・横山フックさん

 

・田渕岩夫さん

 

・山本浩之さん(関西テレビアナウンサー)

 

・大橋雄介さん(関西テレビアナウンサー)

 

・カマサミ・コングさん(元FM802DJ)

 

 

ここからは、歌をちゃんと聞いてもらったわけではない番外編。

 

・明石家さんまさん

僕がこの仕事を始めて1,2年目の頃、少し遠くに帽子を深々とかぶったさんまさんご一行が通られた。
ただ、さんまさんはその時僕が歌っていた「上を向いて歩こう」を僕に合わせて一緒に口ずさんでおられたので、僕は思わず歌を中断して、「さんまさん!」と大きな声で呼びかけてしまった。
するとさんまさんは、クルリとこちらを振り返り、「おう!頑張れよ!」と満面の笑顔で応えてくださった。
さんまさんは僕にとって子供の頃からのスーパースターなので、その日1日僕はずっと興奮が治まらなかった。

 

・忌野清志郎さん

本格的なサイクルウェアとヘルメット姿で、ロードレーサー(高速自転車)に乗って現れ、僕の目の前で信号待ちをされていた。
その間、清志郎さん僕の事をじーっと見つめていた。
僕はどうしたらいいか分からなかった。
後で調べたら、どうやら大阪城ホールでのライブの後だったみたいなんだけど、とにかくあの時の清志郎さんの目はどうしても忘れられない。

 

・平松邦夫さん(現大阪市長)

この方は、ご公務帰りにたまに僕の前を通られて、いつも笑顔で挨拶してくださる。
そして半年ほど前、僕が自転車で梅田を走っていると、たまたま休日だったんだろうか、平松市長が奥様と歩いておられて、なんとあちらから僕に気付いてくださった。
プライベートでも市長に顔を覚えてもらっているというのは、なんとも不思議で光栄な気分だった。

 

・南海キャンディーズの山ちゃん

山ちゃんはブレイクする前、どうやら僕が歌っている飲み屋街でバーテンダーをしていたみたい。
彼はいつも原チャリ通勤で、その原チャリを僕が歌うちょうどその場所に置いていたもんだから、僕は仕事場に着くと、毎回その原チャリを勝手に移動させて歌っていた。
そして、山ちゃんは仕事が終わると、いつも自分の原チャリが移動させられていることに腹を立てていたのか、よく僕を睨むような目つきで見つめてきた。
ごめんちゃい。
でも、毎回のことなんだから、少しぐらい原チャリをずらして置いてくれてもよかったのに。

あ、後、ノンスタイルの石田くんも、バイト先が近かったのか、夜中によく僕の横をチャリンコで通って、その度に毎回不思議な顔で僕を見てきたなあ。

でも、今は、山ちゃんも石田くんも2人とも大好きです!

 

 

 

よし、まだ他にも何人もいるような気はするけど、

とりあえずこれで「有名人来店情報」は完結!!

 

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2007年1月21日 (日)

ハーツクライ

僕がブログを始めて間もない頃から仲良くさせてもらっている、showさんという横浜に住む今年成人式を迎えられた20歳の学生さんがいます。

パンチクリスマスの時にも書いたように、僕は競馬が大好きなんですが、実は彼も競馬が好きで、ずっと前からひとつ、僕は彼に約束していることがありました。

それは、競馬界の中ではすごい有名な「橋口弘次郎」という調教師の方と、僕が仕事場で一緒に撮った写真をブログにアップするという約束でした。

今までなかなかそのタイミングが合わず、ずっと口約束で終わっていましたが、年も明けてshowさんの成人式も無事終わったということで、今日はそのお祝いもかねてやっと約束を実現させたいと思います。

showさん、半年もお待たせして、どうもすみませんでした。

というわけで、今回は完全な番外編なので、競馬に興味の無い方には全く面白みのない内容となります。

その点は、ご了承ください。

ではさっそく、橋口調教師に出会った夜のお話からさせてもらいます。

去年の1月末、僕が歌っている5メートルほど前で、やたらと騒ぎあってる7,8人の大人のグループがいた。

ああ、騒がしいなあ。
騒ぐんやったら、もう少し離れた場所で騒いでくれたらいいのに。
まあ、僕も道ばたでマイクを使って歌ってるわけやから、まったく人のことは言えんけど…。

などと考えながら歌っていると、そのグループの言葉のはしばしになにやら聞き覚えのあるフレーズが…。

「ハーツクライ、ばんざーい!」

「ハーツクライ、おめでとー!」

ん?

ハーツクライ?

ハーツクライと言えばあれじゃないか、この1ヶ月くらい前の年末に「有馬記念」で、かのディープインパクトを破って優勝した、競馬ファンなら誰しもが知っている名馬の名前じゃないか。
(ディープインパクトに先着したことがある馬は、国内ではこのハーツクライ一頭のみ。)

おめでとう、ってどういう意味や?

もう一度、そのグループの一人一人の顔をよく見てみる。

わ!

わわ!!

橋口調教師や!!!

なんと、グループの中にそのハーツクライの調教師である橋口弘次郎さんがいらっしゃったのである。

これは、大の競馬ファンの僕にとっては、大事件である。

お客さんもいなかったので、すぐに歌っていた歌を中断させて、声をかける。

「あのー、橋口調教師ですよね?」

僕が声をかけると同時に、騒がしかったグループ全体が驚いたようにピタッと会話を止める。

そして、その中の一人の男性が、不思議な表情で僕に尋ねる。

「なんで、分かるんや?」

よく見ると、彼のこともなんとなく知っている。

確か、ニッカンスポーツかどこかの競馬記者の人だ。

「いや、僕昔から競馬大好きなんです。
もちろん、ハーツクライも大ファンで。
有馬記念、ほんとにおめでとうございました!」

そう僕が言うと、橋口調教師を含め一同全員が半ば感心したように納得し、皆が満面の笑みを浮かべた。

しかし、この「ハーツクライの大ファン」という部分はまったくのお世辞で、実は僕はそのハーツクライが優勝した有馬記念で、この馬のおかげで、馬券でこれでもかというくらいスッカラカンに損をしている。(笑)

何が、有馬記念おめでとうだ。(涙)

ほんとは、まさに心がハーツクライなのだ…。(←しょーもなっ!)

橋口調教師は、日頃世話になっている競馬記者達を集めて、この飲み屋街で「有馬記念祝勝会」を開いていたらしい。
(このグループには、奥さんもいらっしゃった。)

そしてこの後、橋口調教師の提案で、僕の歌を2曲ほど聴いていただくことになった。

とにもかくにも、そんなこんなで、歌を歌ったり、いろいろと話をさせていただいたりしたんだけれども、途中で僕はパンチさんの事を思い出し、パンチさんとも知り合いであることを橋口調教師に告げた。

たしか、パンチさんの馬も何頭か、橋口調教師が預かって調教されているはずだから。

すると、橋口さんは

「おお、そうなんですか。
M(パンチさんの名前)とも知り合いですか。
じゃあ今度彼に、あなたの歌を聴いたことを自慢したいから、一緒に写メールでも撮ってくださいよ。」

とおっしゃった。

もちろん僕はそれをOKして、写メールを撮ったんだが、これはチャンスということで、僕がいつも携帯している自分のデジカメでも2ショットの写真を撮ってもらったというわけである。

ちなみに余談だが、この数ヵ月後に、橋口調教師に預けたパンチさんの馬がある大きなレースを優勝した。

(キャー!けどこれを言ったら、分かる人が見たらパンチさんの正体がバレてしまうかも…。(大汗)
分かったとしても、絶対に内緒よ。お口チャックよ!笑)

とにかく、いまからその写真を公開しますけど、よく考えたら僕の顔も公開することになってしまうではないか。

うーん…。

まあ、いいか。

減るもんでもないし。

前回のコメントで、写真が見たいっていう意見もあったことやし…。

けど、先に言っときますけど、僕、かなりの老け顔ですからね。

あんまり期待しちゃやーよ。

それでは、橋口調教師と僕です。

どうぞ。

5

showさん、成人式ほんとにおめでとうございました!

(ところで、これほんまにshowさん見てくれるんかなあ…。笑)

P.S.
ちなみに、この波平さん、僕の手書きです。

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2006年9月10日 (日)

それ行け!奥田瑛二くん

まず、前回の補足として言っておきたいことがあります。

あらためて前回の記事を読み返してみると、なんだかそれだけ読んだ人に誤解を生ませてしまいそうな気がしたからです。

いつも僕は、自分の歌にはそれほど自信を持っていないだとか、たいしたことはないだとか言っていますが、それでもやはり、この仕事の中心は誰がなんといおうとです。

周りからみればやはり、僕は普通のストリートミュージシャン。

歌に満足していただけないと、お金うんぬんなんて話になるわけがない。

前回の話はあくまでも、歌に満足してもらった後、その後、さあいくらお金を払っていただけるかという、「歌+α」のお話ですよ。

そこの説明がどうも足りなかった気がします。

僕はいつも、お客さんに対しては、好調不調の波は激しいですが、その時自分ができる範囲で精一杯歌を歌います。

もうちょっと正確にいうと、あちらが求めているものに少しでも近づくように、最大限努力して歌を演じています

そういう意味では、今まで一度だって手を抜いたことはありません。

こんな僕の歌、もちろんお気に召さない方もたくさんおられるとは思いますが、そのかわり、逆に、すごく気に入ってくださる方も有難い事にものすごいたくさんいらっしゃるんです。

もちろん、歌に満足していただけなかった場合は、その方からお金をいただこうなんて1ミリたりとも思いません。

僕はこれが精一杯なんですいません、と言って帰っていただくしかしかたありません。

そして、その方は、二度と僕の前に立ち止まってくれることはないでしょう。

じゃあ、歌に満足していただいた場合はどうなんだろう、という話なんです。

歌に関しては最大限努力した、じゃあその他にももっと努力工夫をできるところがまだまだたくさんあるんではないだろうか、ということなんです。

仕事として。

お金を儲ける身として。

そのプラスアルファの努力の一例が、前回の話だったわけです。

そして、そのプラスアルファがまだまだあるんだよ、と。

少し理解していただけましたか?

ちょっと気になったんで、補足させてもらいました。

さあ、話はガラっと変わります。

今までの真面目な話はなんだったんだろうというほど、さっきの話とはまったく関係ありません。(笑)

あのー、2,3日前、ネットでニュースを見てたら、どうやら俳優の奥田瑛二さんが監督された映画「長い散歩」が、カナダのモントリオール世界映画祭で、見事最高賞のグランプリを受賞した、というニュースが載っていました。

Photo_2

これは素晴らしい事です。

日本の映画が、世界の大きな映画祭でグランプリを獲る、日本映画にとってこんな名誉なことはありません。

しかし、奥田瑛二さんは俳優だけじゃなくて、最近は監督業にもすごい力を入れられてるんですね。

それが、さっそく結果になって、素晴らしいですよね。

やっぱりすごいなー、奥田瑛二。

奥田瑛二、すごいなー。

奥田すごいなー瑛二。

すご奥田いなー瑛二。

最近元気してるんかなー、奥田くん。

最近会ってないなー、奥田くん。

またあの頃のように、一緒に音楽したいよね。奥田くん。

えっ?そうですよ。僕と奥田瑛二くんは昔、音楽仲間だったんですよ。

言ってませんでしたっけ?

一緒にセッションしたりしてね。

熱かったよね、あの頃の俺たち。

ん?何が言いたいんかよく分からんけど、とにかくなんかうっとおしいって?

うん、僕もちょうど、そう思ってたとこです…。(笑)

なんか寝起きの変なテンションなんです。気にしないでください。(苦笑)

とにかく、何が言いたかったのかというと、以前何年も前に、奥田瑛二さんが僕の仕事場にやってこられたということなんです。

映画のニュースで、それを思い出したんです。

その時の話をします。

何年も前のある日、奥田瑛二さんが5,6人で、「奥田瑛二御一行」という感じで僕の前を通りすぎていった。

僕は、「一曲どうですか。」と声をかける。

すると、奥田さんは他の方をほったらかすようにして、僕の真横にどしんと座られた。

少し、お酒の香りがする。

実は、僕は、奥田さんが大昔に出演されていたドラマ「男女7人夏物語」の大大ファンで(若い世代の人は知らんかなあ。)、ビデオも全巻持っている。

その事を興奮した僕が伝えると、奥田さんは

「そう。」

と、ただ一言だけ、さもそんなことには興味なさそうにポツリと答えた。

「ちょっと、マイク貸してよ。」

続けざまに、そんなビックリするお願いをしてきた奥田さんは、僕の答えを聞く間もなく、マイクスタンドを自分の方に向けられた。

そして、ズボンのポケットからブルースハープ(ハーモニカ)をひとつ取り出した。

え?自前?いつも持ち歩いてんの?

「何か、Eの曲弾いてよ。」

そう言われて、もう、何がなんだか分からないが、とにかくその存在というかオーラに圧倒されて、僕もよく分からないまま、とりあえず、Eのブルースを即興で弾き始めた。

ここから、僕と瑛二の、立場のまったく違う二人の、不思議な初対面セッションが始まった…。

僕が激しくギターをかき鳴らせば、瑛二のハープがそれに応え、瑛二がスイングすれば、僕もそれに応える。

僕がニューオリンズの風を感じれば、瑛二もメンフィスの風を送りかえす。(?)

と、まあ、そんな素敵なセッションが繰り広げられた、

なんてことは全くなく

奥田さんは自分の思うがまま自分のペースでハープを吹き続け、僕が必死にそれにギターを合わすといった心の通い合わない演奏が続いた…。(苦笑)

そうするうちに、どんどん人が集まりはじめた。

そりゃそうだ。

あの奥田瑛二が、道端でハーモニカを吹いているんだから。

さぞ、すごい光景だっただろう。(笑)

人ごみは、人だかりに変わる。

その時、それを見計らったかのように、奥田さんのお連れの人間が、カバンからなにやらポスターを取り出して、ハープを吹き続ける奥田さんの横でそれを人だかりに見えるように広げだした。

確か、その当時公開されていた、奥田さんの主演映画の宣伝ポスターだったと思う。

な、なんて、営業熱心なんだ…。

こんなことまでも宣伝に変えてしまうとは。

しかし、俺の立場は…?

私は、だあ~れ?

そんな時、僕はギターを弾きながらも、チラリと奥田さんの様子を眺めてみる。

隊長!だめであります!奥田大佐は完全に違う世界に行っておられます!

自分の横で、自分の映画のポスターを掲げられているにもかかわらず、奥田さんは、我関せずといったおももちで、夢中にハープを吹き続けられている。

目も不思議なところを見つめられている。

もう正直、僕の存在すらも忘れている感じだ。

んー、まあ、それはそれとして、ところで、このセッションいつまで続くんでしょう?

いっても、始まってからもう7,8分はたっている。

僕もちょっと疲れてきた。

長い…。

目で訴えようにも、奥田さんは違う世界におられるし…。

取り囲む人達も、少し飽きてきたのか、だんだん減っていく。

しかし、ようやく10分ぐらいすぎたあたりで、奥田さんのハープが突然テンポをゆるめだす。

どうやらエンディングのようだ。

ふうー、やっと終わった…。

僕のギターもテンポをゆるめ、最後、Eのコードで締めくくる。

ジャララ~ン。

残っていた人達から、一斉に拍手や歓声が巻き起こる。

パチパチパチ。ヒューヒュー。

奥田さん、ハープをポッケにしまい、おもむろに立ち上がる

そして、みんなにお礼でもするのかなあと思って見ていると、お客さんには目もくれず、さっそうとそのまま立ち去っていった…。

えっ!?

もちろん、僕にも何の一言もなしに…

それを見たお連れの方々は、慌てて奥田さんを追いかけていった。

一人マネージャーらしき人だけが、走って戻ってきて、

「すみませんでした。」

と言って、ギターケースにお金を入れていった。

取り囲んでいた人達も、なんだ拍子抜けといった感じで、ぞろぞろ帰っていく。

取り残された僕一人…。

ぽっつーん…。

ほんとにそんな音が聞こえてきそうな、見事な取り残された感だった。(笑)

いやあ、やっぱり、奥田瑛二はただ者ではない

だって、いっつもポケットにハープしのばせて、たまたまそこにいたストリートミュージシャンとセッション始めて、やるだけやりつくして、そのまま帰っていくねんで。

そんな一般人いない!

そんな人が、凡人なわけがない。(笑)

恐るべし!奥田瑛二!! 

ほんと、モントリオール世界映画祭グランプリおめでとうございました。

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2006年8月 8日 (火)

天罰と伯方の塩

ああ、昨日ズル休みしたから、今日は頑張ろうと思って、テンション上げまくって仕事に行ったのに、一曲歌っただけでカポタスト(ギターにはめる道具で、使うことによって、曲のキーを変えることが出来る。)っていう大事な道具が突然ぶっつぶれて仕事出来へんようになってもうた…。

Photo_11

これが

Photo_12

これに…。

僕の仕事は、いろんな歌を歌うから、このカポタスト無しでは何にも出来ないんです。
いや、ほんと。

ちょっと前までは、いつ何が起こるか分からないということで、予備のカポタストを常備してたんですが、最近は怠慢で、それすらしてませんでした。

だって、普通、カポタストって失くすことはあっても、突然壊れるような物じゃないんだもの。

とにかく、どうしようもないということで、結局一曲でわたくし家に帰ってまいりました。敬礼っ!

ああ、天罰や。
昨日ズル休みした天罰や。
そうに違いない。

予期せぬかたちで、2日連続お休みになってしまったわたくし。
一体、今からどう過ごせばいいんでしょうか?

今日一日、仕事する方向で気持ちをもっていってたから、テンションだけはやたら高いんです。

いつも仕事を楽しみで行ってるわけじゃないけど、やる気満々の時に仕事が出来ないっていうのも、これはこれでつらいもんですね。

あっ、そうや。
先週の有名人情報書くの忘れてたから、今のうちに書いとこう。

えっと、先週の火曜日、割烹「神田川」を経営され、「料理は心や!」でおなじみの料理人、神田川俊郎先生が、たまたま僕の前で背を向けて、お連れの若い女性2人と立ち話をされていた。

僕は、お客さんもいなかったので、ここぞとばかりにかぐや姫の「神田川」を歌い始めた。

すると、歌い始めたとたん、神田川先生はくるりとこちらを向き、ニヤリとしてその女性達に

「偉い!ウチの歌を歌っとる。」

と言って、2千円ギターケースに入れてくださった。わーい。

実はこれ、僕は、その場のノリで「神田川」を歌ったわけじゃなく、ちゃんとした根拠があってのことだったのである。

ご本人はきっと完全に忘れられていると思うが、何年も前にもこんなことがあったのだ。

その時は、ほんとにたまたま「神田川」を歌ってたんだが、奇跡的偶然にもその時にも神田川俊郎先生御一行が5,6人で通りかかられて、僕の歌が耳に入った先生が、

「偉い!この子はウチの宣伝をしてくれとる!」

と言って、なんと一万円入れてくださったのである。

つまりこの経験があったから、今回僕は、下心丸出しで、「神田川」を歌ったわけである。

やらしいでしょ。

けど仕事上手でしょ。

(けど、歌の「神田川」と料理人「神田川俊郎」は、まったく別物で関係はないんじゃないかという僕個人の疑問の心は、胸の奥にそっとしまっておこうと思う。笑)

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2006年7月22日 (土)

「ゆず」

何年くらい前やったかなあ、少し離れた所から、僕の曲が一曲終わるたびにやたら拍手をつづける若者がいた。彼は、深々と帽子をかぶり、一人で花壇に腰をかけていた。
顔は帽子でよく見えない。

普段僕はおじさんのみターゲットにしてるので、若者にはほとんどといっていいほど声はかけない。嫌とか嫌じゃないとかの問題じゃなくて、若者が集まってしまうと、商売にならないからだ。

ただ、彼は、ほんとに熱心に拍手をしてくれている。

どーしよー…。

声をかけた。
ちょっと遠くにいたので大きな声で。

「あのー、もしよかったら、好きな曲があったら言ってくださいね。」

その問いかけに若者は、なぜか言葉を出さずにジェスチャーで、

「いえいえ、僕はただ聴いてるだけなんでお好きな歌、歌い続けてください」
(あくまでも、ジェスチャー。そう見えただけよ。)

と伝えてきた。

うーん、どーしよかなあ。歌い終わるたびに拍手っちゅうのもなんか恥ずかしいしなー。うーん。

「僕も、次に歌う歌まだ決まってないんで、ほんま何でも言ってくださいね。」

すると彼は、観念したかのように、のそっと立ち上がり、ゆっくりとこちらに向かってきた。
近づいてくるにつれて、帽子のツバで隠れていた彼の顔がゆっくりと露呈される…。

「あっ、ゆずや。」

つい、見たままを言葉に出してしまった。

「すぐ、ばれちゃったね。」

彼は、そう言って微笑んだ

そう、彼はあの有名なアコギデュオ“ゆず”のどっちかの人だったのだ。
(のちに、岩沢厚治さんと判明。さらに同じ歳だという事も判明。)

なんだか顔は知ってる。そーいやー、ゆずはストリート出身やから、やっぱりこういう路上の弾き語りには興味があるんやろか。
彼は今度は人目を気にする様子も無く、どしんと僕の目の前の地べたに座り込んだ。

「好きな歌あったら言ってくださいね。」

ゆず
オリジナルとかは歌わないの?」

「いや、あのね、これは完全に商売としてやってるんで、オリジナルとかは全く歌わないんですよ。」

彼はあまり納得できないような様子だったが、話し合いの末、結局、斉藤和義のデビューシングル「僕の見たビートルズはTVの中」をリクエストした。マニアックーですなー。

歌い終わる。拍手がある。

ゆず
「でも、やっぱりオリジナル曲を聴きたいなあ。オリジナルを歌うべきだよ。」

まだゆうか。

「そこまでいうなら、そんな人に聴かすほど自信の無い曲ですけど、一曲だけ歌わせてもらいます。」

普段、この場所でオリジナルなぞを歌うことは皆無に等しかったけど、もうなんだかめんどくさかったので、当時たまたま一曲だけあったオリジナル曲を歌うことにした。正直、客観的にみて、これが僕がデビューできない理由っていうぐらいのパッとしない曲。

歌い終わる。
ここぞとばかりにさっきの3倍ぐらいの拍手。

ゆず
「こんなにいいオリジナルがあるなら、ぜったいオリジナルを歌うべきだよ。人の歌は歌わないで、オリジナルだけを歌い続けるべきだよ。」

まったくもって正論だが、人にはいろいろ事情がある。

「けど、僕は完全に商売としてこの弾き語りをやっていて、生活をしていかなければならないんで、そういうわけにもいかないんですよ。」

ゆず
「いや、それでもオリジナルだけを歌うべきだ。」

もー、頑固ちゃんねー。
そりゃ彼はそういう信念でやってきたか知らんけど、僕にも僕なりの信念があるのだ。
オリジナル歌うんやったら、こんな飲み屋街なんかで歌わんっちゅうねん。
同じストリートでもいろいろ種類があるの。わかってね。あなたがやってきたのだけがストリートじゃないのよ。ねっ。(別に怒ってるわけじゃございませんよ)

とにもかくにも、彼は20分ぐらい地べたに座ってた。

帰り際、僕の女友達にゆずの大ファンの子がいるのを思い出し、サインをお願いしてみた。
彼は少し考えて、

「君にだったらサインぐらいいくらでも書いてあげたいけど、今日はせっかくだからそういうのにはしたくないんだ。」

と言った。
なんとなく分かる気もする。
代わりに彼は、

「仕事なんだから、ちゃんと払わないとね。」

千円札をギターケースに入れて去っていった。
かっこいいーーー。ひゅーひゅー。

と、まあ以前そんな事があった。それだけのお話。

ちなみに、それからもゆずの音楽をちゃんと聴いたことはありません。ごめんちゃい。

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2006年7月18日 (火)

芸能人、多数ご来店

あー、いっぱい寝たっと。

さあ、話したいことが山のようにあるぜい。何から話そうかな?

えーっと、まず、みんなの気をこのブログに少しでも寄せてもらうために、ミーハーな話題から始めることにしよう。

いくら僕がで歌ってるとはいっても、やはりここは高級飲み屋街。 いろんな有名人の方もお酒を飲みにこられるわけですよ。そんな中、僕の歌を聴いてくださる有名人の方もちらりほらり。ほらりちらり。

それを、ちょとずつちょっとずつ紹介しましょう。(完全に出し惜しみっ)

誰からにしようかな、じゃあ、今日はまず、夏木マリさん。

彼女は、お連れの方と歩いておられる時に足をとめていただき、BOROの「大阪で生まれた女」をリクエストしていただきました。
歌い終わった後には、「あんた、うますぎるっ!」とお褒めの言葉までいただき(もちろんお金も)、すんごい嬉しかったです。いまだに僕の自慢。

これからも、すこしずつ歌を聴いてもらった有名人の方を紹介しますね。じらすわねー。
まだ自己紹介もままならないのに、芸能人の名前を使ってみんなの気を引こうなんて、いやーん、いけずー。

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