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2010年11月28日 (日)

恥ずかし日記

今日は、随分昔にも一度触れた、僕が日本一周の旅をしている時につけていた古い「旅日記」の中から、少し気になった話を抜粋したいと思います。

 

この旅日記は、いつか周りの色んな人に読んでもらう前提で書いていたので、

個人日記というよりは、どちらかというと、このブログと同じく万人に向けた文章の書き方になっていて、

おそらく、みなさんにも今とあまり変わらず、違和感なく読んでいただけると思います。

 

そして今回は、

一人旅バージョン、2002年1月19日(火)~31日(木)の日記の一部を抜粋します。

僕はこの時、広島にいて、次に福岡に向かおうっていう日の夜の場面からです。

では、

別に全く大した話ではないので、お気軽にどうぞ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2002年1月19日(火) 広島

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さあ、広島おわり、おわり!

福岡に向けて出発!!

 

…お気づきになったかもしれませんが、わたくし、かなり広島をはしょっています。まったくもってハショリズムでございます。

わけがあります。

まだ言ってませんでしたが、実はわたくし、福岡で木曜日のお昼に約束があるんです。それを思い出したんです。

白状します。

 

わたくし、旅前まで、友達の家で、人生初のパソコンなるものにはまっておりまして、はまってるって言っても、それはYahooのとあるチャットでして、そのチャットは何と、声でチャットが出来るという優れものでして、全国の見知らぬ人どうしが何人も集まって、まるで電話のようにおしゃべりができるというもので、それはもう楽しいひとときなんでございます。

そこで知り合った女性がございまして、その人は福岡在住の22歳の学生さんでして、一カ月ぐらい前から意気投合しておりまして、わたくしも、この旅の事を話したんでございます。

そうすることによりまして、話の流れで、わたくしが、ジョーダンっぽく

「じゃあ、1月31日の木曜日の昼の1時に、大濠公園(福岡の有名な公園)の前のミスタードーナツの中に、俺がおるから、暇やったら来てや。」

と申しますと、初めはホントにジョーダン話だったんでございますが、10分ほどお互いこのジョーダン話を続けていますと、相手方もだんだんその気になってこられて、

「私もかなり本気になってきちゃったじゃないの。完全に日時も覚えちゃったよ。」

などと申すようになり、さらに、

「けど、私が気合を入れてほんとに行ったとしても、実は、タカユキ君の方がいなかった、なんてことになるんでしょ。」

と申しますので、

「じゃあ、どっちにしろ、福岡は必ず通るから、俺は絶対におるようにするわ。1時間くらい本でも読んどくわ。だから、来ても来んでもどっちでもいいで。」

と返しますと、

「そんな風に言われたら、私も絶対行くしかないじゃなーい。もーう、じゃあ、私もその日は空けておくね。木曜の1時ね。」

なんて、答えるのでございます。

それはもう…。

ねー。

けど、ひとつ、声を大にして言いたいのは、

会ったからといって、決して、変な下心があるわけではございません。ほんとに、ほんとに。

ただ、その待ち合わせの行為自体を楽しんでるだけなのです。ほんとか、ほんとか?

 

まー、どっちだっていーじゃーん。

地球が滅びるわけでもないしさー。

あはははは。

 

そんな訳で、わたくし、福岡に急いでおります。前回も来た広島なんぞに、長居している場合ではございません。

まだ2日もあるのにと思われるかもしれませんが、わたくし、ここ2日、風呂に入っておりませんので、明日は、福岡のカプセルホテルに泊まって、ゆっくりしたいのです。

会う時には、せめて小ぎれいでいたいのです。

ダメ?

 

なんや、こいつ、本気やん。と思われた方。

その言葉、口に出さずに、そっと心にしまっておいてやってください。

彼も、根はいい奴なんです。

あんまり、いい青春時代をおくってないみたいなんです。

 

   (中略)

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2002年1月30日(水) 福岡

 

午後4時には西新という場所のカプセルホテルのチェックインして、1日、ほんとにダラダラと過ごす。

夜、折りたたみ自転車で、「天神」という福岡の中心地に出て、本屋で小説を何冊か買った。

村上春樹 「ノルウェイの森 上・下」
太宰治 「斜陽」
花村萬月 「ゲルマニウムの夜」

旅中、暇な時に読もう。

  ↑↑
お、なんか日記らしい。

 

2002年1月31日(木) 福岡

 

いよいよ約束の日である。

朝10時にカプセルホテルをチェックアウトする。もちろん、なるべく小ぎれいな姿で。

さあ、1時まで何しよう。

 

こういう時、3時間というのはベミョーに長い時間である。

とりあえず、旅に出る前に大量にもらったリンゴを朝めしがわりにバクつき、車の中の掃除なんぞをしてみた。

 

それでも、まだ12時前。

あっ、もしかして待ち合わせって12時やったかも…。

うん、もしそうやったらあかんから、さっそくミスドに向かってしまおう!

   ↑↑
あー、なんて小心者で、かわいそうなおっさん(25)なんでしょう。
よしよし、お前の人生、いつかいい事があればいいね。

 

 

12時ちょうどに大濠公園前のミスタードーナツに着く。

さっきのリンゴで、まったくおなかはすいてなかったが、一応コーラとドーナツ1個を注文する。

中はそれほど混んでないので、なるべく入口が見えやすい席を選ぶ。

 

さあ、これで準備万端、シルビーバルタンや。

あとは、その子が入ってくるのを待つだけだ。

顔はだいたい覚えているし、俺の顔も分かってるはずだから。(前に一度メールで写真交換をした。)

とりあえず、昨日買った本でも読むことにする。

どれにしようかなっと。

村上春樹の「ノルウェイの森(上)」を選ぶ。

本をひらく。

 

「   第一章
 僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。その巨大な飛行機はぶ厚い雨雲をくぐり抜けて降下し、ハンブルク空港に着陸しようとしているところだった。十一月の冷ややかな雨が大地を暗く染め、・・・・・・・・・ 」

 

うんうん、なるほどねっと。

あっれー、おかしいなあ。

全然、本の内容が頭に入ってこないやー。

何か他の事に気がいって、集中できないみたい。

 

なっ、ほんっまに小さい男やろっ。

 

 

12時30分。

やっぱり、待ち合わせ時間が12時かもっていうのは、俺のカンちがいだったみたい。

そりゃ、そうだよねー。確かに1時って言ってたもんねー。(言ってたんかい!)

こらっ、フライングだぞっ、たかゆき。ぺロッ。(舌を横に出す音)

 

 

1時ジャスト。

さあ、そろそろ来るぞー。

 

…あれっ。

 

 

1時30分。

ちょっと遅れたのかな。

 

…することなくなってきたや。

 

 

2時。

泣いていい?

 

 

ハイッ、みなさんの予想通り、舞い上がってたのは、僕だけでした。

はいはい、分かってましたよーだ。

1週間も前のパソコン内での不確かな約束をしっかりと覚えて、実行しようとしてんのなんて、宇宙で、俺たった一人だけですよ、どーせ。

1日前から、福岡入りなんてしちゃってさ。必死じゃん。妙に想像ふくらましたりなんかしちゃってさ。くるってるじゃん。ダサイよねー。

 

もう1回だけ…、

泣いていい?

 

 

あー、もうこの話はおわり、おわりっ。

とにかく、俺は今、福岡におるんや。

お金もないし、金、土だけでも中州で弾き語りやっていこうかな。

そうしよーっと。

ランランラン。

 

  (中略)
    ・
    ・
    ・
    ・

 

なんにしろ、今日は、こんな所では寝れないわ。

脱出しましょ。

どっか、大きい24時間営業の店の無料駐車場にとめて寝ようっと。

 

とりあえず国道3号線まで車を出し、国道沿いを走ってみる。

何分か走ってると、24時間営業のインターネットカフェを見つけた。

ここの駐車場なら大丈夫そうだ。

車をとめる。

せっかくやから、ちょっとパソコンでもするか。

ということで、インターネットカフェを本当に利用することに。

あ、そうや、今日、待ち合わせに来んかった子のホームページ見てみよう。

そのホームページには、日記というコンテンツがあった。

もう夜中なので、今日の出来事が更新されていた。

きっと今日は、何か特別な事情があったんだろう。

とにかく読んでみる。

 

「 1月31日(木)

今日も何にもない日。1日ボーッとすごす。

あーあ、なにか刺激的なことないかなー。 」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・しつこいようやけど、これで最後にするから、寝る前にもう1回だけ、

泣いていい?

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

今回、僕がなぜこの話をわざわざチョイスしたのかは、

はっきり言って自分でも謎です。

 

ただ、ひとつだけ言えるのは、

色んな意味で、僕は何にも変わってないなあ

ってこと。(笑)

 

 

おわり。

 

 

P.S.

えっとね、

みなさんの温かい応援のおかげで、新しくこのブログを読んでくださる人が増えた影響か、

はたまた、ここ数日、ちょっとミーハーな自慢話のようなものを連続で更新していたからか、

最近また、

実際に僕の歌を聴きに行ってみたいので、歌っている場所を教えてほしい

という内容のメールをちらほら頂くようになってしまいました。

 

生意気なようで恐縮ですが、そういう方には、是非一度、僕が4年前にここで書いた

「繊細なお願い」

という文章を読んでいただけると助かります。

 

もちろん、お気持ちは十分に分かりますし、それは実際は本当にありがたいお申し出です。

だって、このブログを読んで僕に強く興味を持ってくれたからこそ、そうやってわざわざ現実に足を運んでくださろうとしているわけですもんね。

 

でも、実情はあの記事に書いた内容通りということもありまして、

どうか、その「歌を聴きたい」というありがたいお気持ちだけ受け取らせて頂くということでご勘弁ください。

 

加えて、これは少し前に書かせてもらっていたことですが、

実は、僕は未だに声があまり出ていない状態で仕事を続けています。

でも、このブログと同じで、丸13年続けてきた仕事をちゃんと完結させようと、自分なりに試行錯誤しながらなんとか頑張っているという状況なんです。

ですので、上の理由に加え、今はますますブログを読んでいるみなさんに自信を持って歌をお聞かせできる声の状態ではありませんので、

そこの部分も、どうかご理解いただきたいです。

 

現役のストリートミュージシャンが、それを題材にしたブログを書いていているくせに、歌は聴きに来てほしくない、

というのは、かなり自分勝手な事だと思われる人もいるかもしれませんが、

僕の場合、一口にストリートミュージシャンとはいっても、あくまでもそれはれっきとした仕事ですので、

いくらこれが仕事の事を中心に描いたブログだとしても、実際の「仕事」と「ブログ」はどうか切り分けて考えさせてください。

 

というわけで、元々ここで出会った方々には、

これからも、いちブロガーとしての「たかゆき」を応援して頂ければ幸いです。

 

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…えっと、なんか、こんな話の後に何ですが(笑)、
やったー!9位キープできてるー!!
みんな、いつもほんとにありがとーー!!
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いや、ここまできたら、もう9位キープ!!

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