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2010年3月12日 (金)

2009-2010

ここ数年の僕はほんとに弱い。

圧倒的に打たれ弱い。

せっかく調子が良くなってきても、ちょっとしたことで、すぐに垂直落下。

もちろん、今は病気の影響もあるんだろうけど、決してそれだけではない。

以前からこのブログを読んでくださってる方はよく知ってると思う。

何かあるたびに(いや、特別に何かあったわけではなくても)、あっという間にどん底まで落ちて、何にも出来なくなって、ブログの更新が止まる。

いつも、同じパターンだ。

 

そして、今回も例にもれず、といった感じだった。

 

 

やっぱり、「声」が治っていなかったのだ。

 

 

去年の11月後半ごろにもここで言っていたように、僕は去年、なんとか年内中には仕事に復帰する心づもりでいた。

おかげさまで、もううつの状態も劇的に良くなり、体調的にもこの調子ならという手ごたえを感じていたし、

問題の「声」に関しても、僕には漠然とした自信があったから。

なんというか、このうつさえ治れば、声もまた元通りになるんだっていう。

 

もちろん、そこにはっきりとした根拠などはなかったんだけど、

あれだけ専門的な耳鼻咽喉科で調べて分からなかったということは、やっぱり後はもう精神的なものに原因を求めるしかないっていうのが自然な流れだったし、

もっと言ってしまうと、この半年間僕がなんとかうつと向き合ってこれたのは、根本にその「うつの完治=声の完治」という思いがあったからこそなわけで。

 

そして12月の初め(前々回の「ドロン!」を書いたすぐ後くらい)、ある日たまたま友達が僕の家に遊びに来たので、

じゃあせっかくだから、仕事復帰の前に、もうちゃんと声が出るようになってるかどうか、その友達の前で一度本意気で歌を歌ってみようということになった。
(人前じゃないと、どうしても本意気では歌いにくいから)

本意気で歌を歌うなんて丸々半年ぶりのことだったけど、今言ったみたいに、僕にはもう声は治ってるっていう確信に近いものがあったので、正直不安よりも楽しみのほうが大きかった。

 

そして、その結果が…、

まあ、そういうことなのである。

 

中でも一番ショックだったのは、

声が少しは良くなってるとかじゃなくて、全くといっていいほど治ってなかったということ。

半年前の一番ひどかった時期となんら変わりのない症状だったのである…。

 

僕は、万が一にも、まさか症状が少しも改善されていないなんてことは想像だにしてなかったので、この時一瞬にして頭の中が真っ白になってしまった。

ああ、この半年間は一体何だったんだろうって…。

僕は今まで何のためにこの苦しみに耐えてきたんだろうって…。

大げさに思うかもしれないが、僕にとってそれはほんとにほんとにショックな事実だったのだ。

 

ただ、

今このままこの事実とリアルに向き合ってしまうと、頭がどうにかなってしまいそうだったので、

僕はとりあえず、「ドロン!」の時にも書いていたように、どっちみち仕事復帰の前にやるはずだった部屋の大掃除&模様替えの方に今は無理やりにでも意識を集中させることにした。

どうしても、一旦気持ちのワンクッションが欲しかったのである。

 

 

そして次の日から、僕はさっそく大急ぎで大掃除を始めた。

それはもう、何かに取り憑かれたような大掃除だった。

何も考えたくない僕は、毎日朝から晩まで、とにかく一心不乱に目の前の作業に集中して、

カーペットを貼り替え、カーテンを取り換え、ガラスを拭き、サッシを拭き、天井を拭き、柱、壁、キッチン、トイレ、お風呂、その他家にあるありとあらゆるものを時間をかけて徹底的にキレイにした。

ちょっとでも気を抜くと、すぐに良からぬ方向に意識が向いてしまうので、そんな時はさらに作業に没頭した。

 

物も捨てた。

大いに捨てた。

大きいもの、小さいもの、今まで捨てれずにしまってあったものも全部捨てた。

僕はもうヤケになっていたのかもしれない。

 

 

 

と、

ちょっと、タンマ!

あのね、突然話の流れをぶった切ってしまうようで申し訳ないんですけど、なんだかここまでの文章を読み返してみて、

こんなペースでこと細かに今日までの出来事を書いてると、いつまでたっても全部書き終わらず、結局ますます更新が遅れちゃうんじゃないかって気がしてきました。

そこで、まことに勝手ながら、ここから後のお話は、少しでも文章を短くするために、一旦「箇条書き」で話を進めさせてもらいます。

 

なんだ、このシュールな展開は!(笑)

けどいいんだ、今は全て更新のためなんだ!

ALL  FOR  更新!!

更新 FOR ALL!!

では、そういうわけで、心機一転続きをどうぞ。

 

 

 

結局、その大掃除&模様替えは丸々3週間もかかった。

 

そして全ての作業が終了するころには、僕は一気に体調を崩して完全にぶっ倒れてしまった。

 

そりゃそうかもしれない。だって、そんなに体を動かすこと自体がすごく久しぶりだったし、作業に没頭するためにかなり無理をしていた部分もあったから。
多分、張りつめていたものがプツリと切れてしまったんだろう。

 

結局、僕の2009年は、当初思い描いていたものとは全く違い、仕事復帰も出来ぬまま、そんなグダグダの状態で幕を閉じていった…。

  

文章短くするなんて言っといて、結局最初と書き方がほとんど変わってないから、せっかくの箇条書きの意味が無い気がしてきた。
けど、いいの!
せっかくだからこのまま続けるの!

 

2010年。
みなさま、新年明けましておめでとうございます。

 

年が明けても僕の体調は戻らなかった。
それどころか、体のいたるところにますます変調をきたしはじめた。

 

せっかく治りかけてたうつも、やっぱり下降線をたどっていく。

 

そんな中、皮肉にも部屋だけはものすごくキレイで、ほんとに以前と様変わりした部屋だったので、それがかえって僕の心を落ち着かなくさせた。

 

ただ、いくら声が治ってなかったからって、やっぱりこの半年が全くの無駄だったわけではない。
だって、どっちにしろ、根本的にこのうつを治さなきゃ、「声」以前に仕事も何も出来るはずなかったわけで、だからうつの治療に専念したこの半年間はなんにも無駄じゃないし、間違ってはいなかった。

 

ってそういう考えだけが、この時の僕の唯一の心の支えだった。

 

だからほんとは、いくら今の現実があっても、ここまで来てうつが下降線をたどるのだけはなんとか阻止したかった。

 

しかも、実は去年の11月の後半ごろから、飲まなきゃいけない薬の量が初めて減って、それがすごく嬉しくて自信につながる出来事だったので、その薬の量を元に戻されるという事態もどうしても避けたかった。

 

今はなんとか踏んばるんだ、たかゆき!

 

1月も中ごろになると、ようやく体調も持ち直してきたので、僕は決心した。
よし、声が出ない原因を、もう一度だけ徹底的に調べなおそうって。
あれだけ体調が悪かったこともあるし、もしかしたらやっぱり僕は体のどこかが悪くて声が出なかったのかもしれないから。

 

もちろん、今となっては僕が完全にそんなことを信じきっていたわけじゃない。
ただ、ここまで来たら、僕はもう完膚無きまでに自分を納得させたかったのだ。
全く言い訳できないほどに。
お前の声はもう元には戻らないんだって。
この現実を受け止めろって。
そうでもしないと、一歩も前に進めない気がしたから。

 

というわけで、それから数週間、僕は病院でほんとに体のありとあらゆる所を調べた。
CT検査や胃カメラ、心電図、X線、血液検査、などなど。

 

そんな検査が、一体声とどう結び付くんだと思うかもしれないけど、今も言ったように、これは全部僕にとっては大事な作業だった。
しかも、今や僕は33歳なんていうお年頃なんだし、このぐらいの年齢で一度体全体を調べておくっていうのも、いい機会といえばいい機会だ。

 

ただ、生まれて初めて飲んだ胃カメラ。
あれはまさに、この世の地獄だった…。(笑)

 

あんまりにも苦しかったものだから、終わった時には、涙が止まらなくて、震えも止まらなくて、けどホッとしてなんだか笑いも止まらなくなっちゃって、僕は33にして初めて、「笑いながら震え泣く」という芸当を身に付けた。
どうもありがとうございます。

 

さすがに、若い看護婦さんもトホホ顔だった。
どうもありがとうございます。

 

人にもよるんだろうけど、みなさんも今後もし胃カメラ検査を受けられる予定がありましたら、僕は絶対鼻から入れるタイプのお医者さんを探されることをおススメします!
ノドからあんな2,3㎝もあるもの入れるなんて、ただの拷問です!
SMプレイです!
三角木馬・ムチ打ちの刑です!

 

…あ、えっと、何の話でしたっけ?

 

とにかく、そんなわけで、全ての検査は終わったんだけど、結局やっぱりというか何というか、僕の体にはどこにも大きな異常は見当たらなかった。

 

前に専門的な耳鼻咽喉科でも散々調べたわけだし、「声」について医学的見地からはもうアプローチのしようがないってこと。
「理由はわからない。」
とにかくそれが最終的な結論だった。

 

33歳、男子、身体は健康、異常なし。
つまり、これが今の僕。

 

うん、すばらしいことじゃないか。

 

・・・・・・・・・・・・・。

 

ああ、ほんとに僕の声はもう元には戻らないんだなあ…。

 

完膚無きまでに自分を納得させるだとか、現実を受け止めるだとか強がってた僕も、やっぱり実際にこの事実を目の前にすると想像以上にこたえるものがあって、
それからというもの、結局僕はどんどん腐っていってしまった。
もう、何をどうしていいか分からなくなってしまったのである…。

 

・ 卑屈になった僕は、この後の数週間、とにかくやみくもにぐずぐずと日々を過ごした。
まさに、ダメ人間の典型である。

 

さらに、僕には、うつの間ずっと話を聞いてもらったり、心の支えになってもらっていた大事な女友達がいるのだが、
この数週間は、その彼女にさえ無意識的に卑屈な態度を取り続けてしまっていた。
情けないことだが、もう僕は精神的に彼女に甘えきっていたのだ。

 

しかしそんな日々の後、僕はついに彼女から電話でこんなことを言われてしまう。
「これ以上たかゆきのそばにいると、たかゆきだけじゃなく、お互いがダメになっていってしまう気がする…。」

 

その言葉が全てのきっかけだった。
この時、僕の中で「バチン!」っていう何かが弾ける大きな音がしたのだ。
それはまさしく、突然沸き起こった激情だった。

 

バカヤロウ、たかゆき!
お前はいつまで腐ってるつもりなんや!
いつのまにかお前は彼女まで巻き込んでしまってるんやぞ!
こんなことで、大切な親友を失うつもりか!
いいかげんに目を覚ませ!

 

それに、自分をなめるな!
お前は今までどれだけの経験をして、どれだけの困難を乗り越えてきたと思ってるんや。
今回だってもうやれるだけのことはやったんやから、そこでウジウジしてても何も始まらへんやろ?

後は今出来ることを一つずつでも積み重ねていくしかないやないか。
ほんのちょっとでもいいから、とにかく前へ、一歩ずつでも前へ進め!
そして、もっと自分を信じろ!
このタレ目野郎!

 

つまり、結果的に、彼女のあの一言が僕を窮地から救い出してくれたのだ。

 

それからの僕は、まるで深い霧が晴れたようなスガスガしい気分だった。
ようやく最後の峠を越えることができたというか。

 

というわけで、この数カ月、僕の中では他にもまだ色々なことがあったんだけど、
最終的には何が言いたかったのかというと、
「今、僕はもう大丈夫です。」
ってこと。

 

もちろん、彼女ともとっくに仲直りしてるし、
うつのお薬だって、今や一番多かった時の3分の1の量だ。

 

そりゃあ、まだまだ考えなきゃいけないこともたくさんあるけど、そういうことはまたこれからの更新でボチボチ書いていこうと思っています。

 

というか、この辺からはもうただの「あとがき」みたいなものなんですけど、せっかくなんで、このまま全く意味のない箇条書きを続けますね。(笑)

 

あー、それにしても、今回も結局また更新が空いちゃいましたね。
昔から読んでくださっている人は、もうさすがにこの展開に飽きてきたでしょ?
凹んで、突然更新止まって、また再開ってこのお決まりパターンに…。(苦笑)

 

けどね、ハッキリ言ってしまうと、僕の性格上、これからもこんなことって何べんも起こりうることだと思うんです。
実際、僕はまだ仕事復帰すら出来ていないわけですし。

 

ただね、今回学んだのは、もうそんなことを恐れててても仕方がないっていうこと。
まだ起こってもいないことを先に心配してても全く意味がない。
そんなのは時間の無駄というか、労力の無駄というか、じゃあいつか落ちてしまうんだとしたら、今元気なうちに少しでも距離を稼いで一歩でも前に進んでおこう、って感じなんです。

 

これが理想論であろうとなかろうと、一時の感情であろうとなかろうと、とにかく「今」そう思ってるんだから、僕はその気持ちをできるだけ大事にしたいです。

 

まあ、全てをまとめると、

 

ウチ、へこたれへん!(辻元清美)

 

ってことですかね。(笑)

 

だからみなさんには、これからも長い目で温かく見守ってもらえると嬉しいです。
ご心配や励ましのメールもたくさんありがとうございました。

 

あ、そうそう。
話は戻るんですが、先日ひよこ先生が、うつが治る直前っていうのは稀に自律神経が急激に乱れることがあるので、僕の年末年始の体調の崩れはもしかするとそれが原因だったのかもしれないとおっしゃってました。
もしほんとにそうだったのなら、めっちゃ嬉しい話ですね!
だって、うつの方もようやく最後の峠を越えたってことですもんね!
もー、ウチ、ひよこ先生大好き!
(ホモじゃないよ!断じて!)

 

あと、ちなみに、今年初めて近所の神社で引いたおみくじは「凶」でした☆
「医師の指導のもと療養せよ」ですって☆

 

…って、わし、もう十分療養したっちゅうねん!!
しかも、わし、こんなリアルな忠告のおみくじ初めて見たわ!
普通は、「病気に用心せよ」とか、なんかもっとソフトな言い回しちゃうんかい!

 

でもね、でもね、
こんなおみくじの「凶」なんかに凹まされてる暇があったら、
この間の病院での検査の時に受け取った

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こういうものに心踊らされるほうがよっぽど素敵な事だと思うんだ。

 

ねえ、そういうことだろ、友よ!

 

 

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2010年3月25日 (木)

ウエディング・ソング 前編

前回で書き切れなかった話を少し。

 

2月末、僕は東京に行った。

大学時代のある友人の結婚式に出席するためだ。

 

 

14年前。

以前にも何度か話したが、中学・高校とずっと男子校の中で過ごしてきた僕は、女性という生き物とはほとんどふれ合ったことのない超ウブな若者だった。(唯一の例外→「初恋、のようなもの」

そんな僕が、一浪して大学に入学した時、まず初めに心配したのが、やはりその「女性」の存在。

ちゃんと目を見てしゃべれるやろか…。

気持ち悪がられへんやろか…。

勉強のことなんかよりも、ほんとにそんなことばかり心配していた19歳だった。

 

しかし、幸いなことに、僕が最初に所属したゼミは、想像以上に和気あいあいといった雰囲気で、女性陣も皆フランクな子たちばっかりだった。

まあ、ここで「フランク」なんてカッコつけたことを言っても、実際はもちろん僕が彼女たちと話をしたりすることが出来るはずもなく、それは客観的に他の子たちとしゃべっているのを見てとかいうレベルの話だったんだけども…。(苦笑)

それでも、その「和気あいあい」のおかげで、男友達はすぐにたくさんできた。

まあ、よしとしよう。

少なくとも、これで大学生活を一人で孤独に過ごさなければいけないという最悪の事態だけは避けられたんだから。

 

 

そんなある日。

僕は男友達の一人と一緒に、学生食堂である論文を書いていた。

その論文はキリスト教に関する論文だったんだけど、僕の大学はキリスト系の学校で、この論文を提出しないと必須単位がもらえないという重要な論文だった。

ただ、この頃の僕は、母親の強い要望で大学に入学したはいいものの、勉強や卒業には本当に興味がないダメ学生だったので、こういう必須の論文でさえもただただ疎ましく思っていた。

そこで僕は、何を血迷ったのか、その男友達を笑わすためだけに、その論文用紙に僕の中の「ドラえもん論」を大真面目に書きつづりはじめた。

本気でそれを提出してやろうと思ったのである。

キリスト教の論文なのに、ドラえもん論。

今考えると、シュールを通り越して一体何が面白いのかサッパリ分からないけど、それでも出来あがったものを読んだ友達は大いに笑ってくれた。

僕は満足だった。

大学をなめるなと言われてしまいそうだけど、この時僕は少しでも自分という人間を友達に知って欲しかったのかもしれない。

とにかく、気を良くした僕は、しばらくその友達と2人でケタケタ笑い合っていたんだけど、

その時、偶然にもその食堂に居合わせた同じゼミの女の子2人組が、僕達の笑い声につられてこちらにやって来てしまう。

僕の中に、一瞬にして緊張が走った。

もちろん、ただ女の子がやって来たということもあるが、それ以上に、その内の一人が僕にとってゼミの中で特に気になっていた美人の女の子だったからである。

 

「2人で何笑ってんの?」

まず、その美人な子が話しかけてきた。

 

「え?いや、あの…。」

 

「ちゃうねん。あんな、たかゆきがキリ教の論文にドラえもんの話書きよってん!」

代わりに友達が答える横で、僕はただ顔を真っ赤にしてうつむくしかなかった。

 

「へえー、すごい!たかゆきくん、これほんまに提出するの?」

 

「…あ、う、うん、まあね。」

僕はもう耳の先まで真っ赤にして、目も合わせずに答える。

 

「わー、たかゆき君っておもしろいなあー。」

 

「そ、そんなことないよ…。」

 

 

とにかくまあ、そんな不毛な会話がしばらく続いた後、僕達男2人は席を立ったんだけど、

食堂を出てしばらくしたところで、さっきのもう片方の女の子がなぜか背後から走って追いかけてきた。

彼女は、さっきは一言もしゃべってなかったけど、いつもはまるで子供みたいな幼い声で話す、とても背の小さな女の子。

顔もすごく童顔で、特に今日なんかはオーバーオールを着ているもんだから、はたから見たら中学生ぐらいに見えてもおかしくない風貌である。

その彼女が追いかけてくる。

何だろう。

何か言い忘れたことでもあったのかなあ。

 

そして、彼女は追いつくなり、僕の目を見つめて一言。 

 

「ドラえもんが好きですか?

わたしの家にはドラミちゃんがいます。」

 

 

ん!?

…は?

 

 

あまりにも予想外の言葉に、僕は一瞬言葉を失ってしまった。

しかも彼女は、それだけ言うと、僕の返事を聞くまでもなくクルリと方向転換し、あっという間にもといた場所に走り去っていってしまったのである。

 

 

!?

…え、えー??

 

 

僕の頭の中は、もう「?」で埋め尽くされた。

なんだったんだ、今のは…?

ドラミちゃんが家にいます?

しかも、言い逃げ?

…さっぱり、わけが分からない。

 

 

ただ、

わけが分からないと同時に、彼女が僕の中に強烈なイメージを残したことだけは確かで、

結局その後一日は、彼女の存在が頭からこびりついて離れなくなってしまった…。

 

しかも、時間が経つと、そのイメージにはなんだか奇妙な清々(すがすが)しささえも伴い始めて、

「ああ、世の中っていうのは、まだまだ俺の知らない人達や価値観であふれてるんやなあ。

それなのに、俺は今までなんて狭い世界に住んでたんやろう。

こりゃあ、一つの価値観に凝り固まったり、いちいち女の子に恐縮してる場合じゃないなあ。

もったいない。

そうや、俺達はもっと自由なんや!

…わー、大学生活って、予想以上に楽しいものなのかも。」

などと、

そこまで大げさなものに膨らんでいった。

 

 

読んでる方にうまく伝わっているかどうかが不安だが、

とにかく、彼女のあの行動は、いくら目的や意味が分からなくても、僕にとっては本当に衝撃的な出来事で、

今思い返してみると、あれこそが僕の大学生活の始まりを告げてくれた大きな鐘の音だったのである。

 

 

そしてこれが、

先月めでたく結婚した「ゆん」と、僕とのファーストコンタクトだった…。

 

 

つづく…。

 

 

すみません!

冒頭で、「書き切れなかった話を少し」なんてイキがったことを言ってましたが、結局いつも通り長くなっちゃいそうなんで(笑)、次回に続きます!

 

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