仁義なき戦い 第二章
続き…
二人とも、頭にこれでもかというほどのソリコミが入っていて、服装、見た目ともに、どこからどう見ても、ヤ・○・ザ♡。
逆にここまで見た目に分かりやすいヤ○ザというのは、今の平成の世、都会に住んでいればめったにお目にかかれないだろう、と思えるほどのいでたちなのだ。
まさに、昭和の極道映画のスクリーンから飛び出してきたようなお二人。
さすが、岩手。 (←のんきなこと言ってる場合じゃない!)
しかし考えてみると、今まで長い間この仕事を続けてきて、ヤ○ザ風の人やチンピラ風の怖い人々には何回か接してきたけれども、正真正銘の本物のヤ○ザさんが登場したのは、実際この時が初めてかもしれない。
とにかくその二人は、完全に僕をにらみつけて走ってきているわけだから、100%間違いなくターゲットは「僕」なんだろうなあ。
あ、ははは…。(冷や汗びっしょり)
とにかく完全にロックオンされてしまった僕は、聴いてるお客さんもいなかったので、慌てて歌を歌うのをやめた。
一体、今から何が起きるの…?
おしっこ、ちびりそう…。
いや、もう実際2,3滴ちびってる…。
すごい形相のチンピラA・B(以下略称)は、僕の前にたどり着くなり、僕をにらみつけたまま大きな大きな罵声を浴びせかけた。
A
「ぐおらあ、てめえ!!
どこのシマで、許可無く商売してやがんだ!コラ!
ウチの事務所はすぐそこなんだよ、てめえ!
さっきからお前の歌が全部聞こえてきてんだよお!
おお!?」
(確かナマっていたような記憶がありますが、ちょっと曖昧なので、ここでは標準語で書きます。)
ギターケースに張ってある、「大阪を出て、日本縦断中です」という紙を見て、Bも続ける。
「どっから来たかは知らねえけど、盛岡には盛岡のルールってもんがあんだよ!
ここで商売するには、ウチの組の許可が必要なんだよ!
分かったら、とっとと片付けろ、コラ!
よそ者だからって、あんまり調子に乗ってると、ぶっ殺すぞ、てめえ!」
ひ、ひえ~~…。
こ、こわいよ~…。(涙)
これって、現実やんな?
あまりにもの迫力で、ほんまにまるで、さっき言ったみたいに昭和の極道映画見てるみたいや。
自分のことやのに、何か自分のことじゃないみたい…。
悪い夢なら、覚めて!!
そもそも、岩手ってそんなに恐いところなの?
道で弾き語りすら出来へんの?
一体、他のストリートミュージシャンはどうしてるんだろう。
それに、商売、商売って、何でこれが商売ってすぐにバレちゃったのか…。
やっぱり、マイク使って歌ってるし、ギターケースにある程度お金を入れてるからかなあ。
きっと、岩手にはこういうスタイルの弾き語りがおらんのやろな。
(まあ他の地域にも、俺みたいなのはほぼおらんやろうけど…。苦笑)
まあとにかく、今はただひたすら謝るしかない。
僕が抵抗できるような相手ではないんだから。
それに、何といってもやっぱり、
恐すぎる…。(汗)
「いや、僕は今日本一周中で、大阪を出て盛岡に来たばっかりなもので、右も左もわからないまま、ここで歌い始めてしまいました。
ここにはここのルールがあるのに、何も分かっていないままで、ほんとに申し訳ありませんでした。
すぐに片付けますので、今日のところはご勘弁いただけないでしょうか。」
A
「大阪だか何だか知らねえけど、お前分かってんだろうな。
30分後にここに来て、まだお前がやってたら、今度はほんとにタダじゃおかねえからな!」
B
「マジでぶっ殺すぞ。」
「はい、すいませんでした。
とにかく、すぐに片付けますので。
ほんとにお手間を取らせました。」
A
「後でまた見に来るからな!
それまでに、消えろ!!」
そう言うと、A・Bはもう一度僕をギロっとにらみつけて、今来た道を今度はゆっくりと、いかにも分かりやすいTHE・ヤ○ザ歩きで肩で風を切りながら戻って行った…。
ふう…。
ああ、恐かった。
まだ心臓バクバクいってるわ。
しかし、やっぱり日本を一周もしてると、ほんまにこんな事って起きるんやなあ。
こんな経験なかなか無いで。
あんなに絵に描いたようなチンピラに、あんなに絵に描いたように脅しをかけられるなんて…。
まるで、漫画や。
けどまあ、お金を巻き上げられたり、暴力を加えられたりせんかっただけでもよかったわな。
今なけなしのお金を巻き上げられたりしたら、それこそほんまに俺、路頭に迷うとこやもん。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・って、
あっ、
あかんわ…。
そういやあ、俺、ここ岩手県で儲けられへんかったら、今のままでも十分路頭に迷うんやった…。
どーしよー。
えらいこっちゃ…。
どーしよー。
けど、どう考えても、もう盛岡では弾き語りできそうもないしなあ。
うーん…。
困った。
ほんとに困った。
このままじゃ、旅が終わってしまう…。
チンピラが立ち去ってから、ここまでの間、約2,30秒。
この後僕は、自分でも驚きの行動に出る。
今の僕には到底できっこないことだが、当時の僕の中で、旅中の普段とは違うテンションの高さと、どうしても旅を続行させたいという強い思いだけが、いつのまにか体を勝手に突き動かしたんだろう。
何と僕は、ギターケースを閉め、さっきのチンピラ二人を走って追いかけたのだ。
やっぱり、ここで弾き語りをすることを、どうにかして許可してもらうために…。
つづく…。
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コメント
もし現実にそんな恐い人に怒鳴られたらチビっちゃいますよね!
なのに追いかけるなんて、たかゆきさん強すぎるっ・・・
というか、相当切羽詰ってたんですね!
無事に旅が続けられる事を祈ってます(-||-)
投稿: さりな | 2007年2月 4日 (日) 10時39分
えぇ!!!!Σ( ̄Д ̄;)
追いかけたんですか!!!??? よっぽど切羽詰ってたんですね・・・。
てか、今の時代にそんな仁侠映画に出てくる人がいてるのに、びっくりしました!!!!
あぁ!!!!また続きが読みたくなりましたwww
月刊の雑誌を待ってる気分ですwww
投稿: こまっちゃん | 2007年2月 4日 (日) 22時40分
お仕事中おはようございます。
へへ。前回のコメントや、日記よみながら、にやにやしてしいました。そんな時、会社の同僚に声かけられて、不適な笑いに驚かれちゃったよw
ってか、すごいね。
なにわ金融道を思い出した。
やくざをテケテケおっかけてった、たかゆきさんの後を私もおっかけていきたかったよww
投稿: よしこ | 2007年2月 5日 (月) 09時15分
やっぱ本物は、今までのヤクザ風の人達とは違うんですねぇ。
そう思うと、パンチさんが可愛く見えてくる(笑)
つーか、たかゆきさんスゴ過ぎ!!ヤクザに交渉なんて!!
しかも2、30秒後なんて、切り替え早いし・・(*0*)
私はたかゆきさんという人に、ますます興味深々になってしまいます(笑)
投稿: 太陽の塔 | 2007年2月 5日 (月) 14時13分
うぅぉおおおお!!`゙;`;:゙;`;:゙`;:゙;`(゚艸゚●)ブッ
ヤク●こわーーー!!!
どこのシマって、、シマって・・・wwww
岩手のヤク●の人たちにもシマとかあるんですね><
でも岩手やのに。。。
でもたかゆきさん、走って追いかけたんですか!!???
(((((((((((゜д゜;)))))))))))ガクガクブルブル
めちゃんこ強い!!( ☉_☉)
ど、どうなったのか相当気になるんですけど!!
なんか本当はいいヤク●であってほしい・・・(。-`ω´-)
ヤクザの上に居る人って良い人やって聞いたことあるけど、その人たちは下っ端の人だったのかなあ???
関係ないかもwwww
投稿: ショコラ | 2007年2月 5日 (月) 15時58分
波平さん~じゃなかった、たかゆきさんこんばんはw
たくさんの旅の写真にハラハラドキドキのお話
更なる展開が楽しみに待ってます^^
色んな経験できるのは素敵な事だけど、危険も伴いますねぇ
これからも未体験ゾーンがまだまだありそうだから
あんまり無茶しないでくださいね♪
投稿: かすみん | 2007年2月 5日 (月) 23時27分
少し見ない間に、いつの間にかこんなに興味深い話が…(笑)!これから毎日チェックしなきゃ=3
ヤクザさんを追いかけていったなんて、本当に切羽詰ってたんですね、たかゆきさん(TT)
続きがひじょ~~~に気になります!!
私もショコラさんの言うように、実は良い人たちだったっていうオチに期待したいです~^^
話せばわかってくれる、みたいな。
本当に、タイトル通りの『仁義なき戦い』って感じかも゜ω゜;
投稿: ayu | 2007年2月 7日 (水) 00時22分
こんにちは。お久しぶりです。
今まで溜まっていた日記をやっとこさ読むことができました。
って、おっかけたんですか?す・すごい…
私だったらきっとちびって動けずですよ、きっと。
私事ですが、とうとう三十路の壁を乗り越えましたよ。
でも、気分はまだ20代です。
って、会社で言ったらケチョンケチョンに言われちゃいました。
もう、冗談も通じない歳になっちゃったんですね。
恐るべし、三十路の壁…
仕事・家事・育児と忙しく、前ほどコメントできないかもですが
日記、楽しみにしていますね!
投稿: yyozzy | 2007年2月10日 (土) 12時39分
さりなさん
ほんと、あの時は小さいほうだけじゃなくて、大きいほうもチビっちゃいそうでした…。(汚くてすみません。笑)
確かにめちゃくちゃ切羽詰ってましたね。
けど、追いかけたのは、強すぎるとかそういうのではなくて、おそらく当時僕は、ただ頭がおかしかっただけなんです。(笑)
今じゃ、絶対に考えられません!
無理!(笑)
さりなさん、お祈りありがとう!
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 05時49分
こまっちゃんさん
そう、追いかけたんです。
僕、頭おかしいでしょ。(笑)
ほんと僕も、この時代にそんな任侠映画に出てくるような人がいることにビックリしましたよ。
さらに、そんな人達を追いかけていった自分にも、ある意味ビックリしましたけどね。(笑)
こまっちゃんさん、いつも書くの遅くてすみませんね。
けど、月刊の雑誌を待っている気分だなんて、ものすごく嬉しいです!
これからは、せめて週刊、いや日刊を目指して頑張りますね。
↑
99%無理!(笑)
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 05時59分
よしこさん
仕事中にコメントを書いてくれてるよしこさん、
大好きです。(笑)
これからは、不敵な笑いに気付かれないためにも、会社では常に半笑いで過ごしましょう。
陰で、「半笑いのよしこ」というあだ名をつけられるまで。(笑)
これで、もうバレません。
僕もあの時できることなら、やくざをテケテケおっかけってた僕をおっかけてきたよしこさんに、振り向いて助けを求めたかったよ。(涙)
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 06時13分
太陽の塔さん
そうなんです。
やっぱり本物は、一味も二味も違ったんです…。
この話は5年前の話なんで、パンチさんに出会ったのはこれからだいぶ後なんですけど、ほんとそう考えたら、パンチさんなんて可愛いお子ちゃまですよね。
(嘘です。やっぱり恐いです…。笑)
そう、2,30秒。
ほんとにあの時は、一瞬の間に、いろんな事が頭の中をかけめぐりました。
そして、出た答えが、「ヤクザに交渉」だなんて…。
やっぱり、頭がおかしいですね。(苦笑)
ある意味僕も、この時の僕の頭脳回路に興味深々です。(笑)
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 06時30分
ショコラさん
いやあ、ほんと、ヤク●って恐いでしょ。
シマ、シマってねえ…。
けど逆に、岩手みたいなところだからこそ、シマとかそういうものに対しての執着が強いみたいです。
この後どうなったのか相当気にしてもらってるのに、まだ最後まで書けていなくてほんとすいません。(涙)
ちなみに、後で分かったのは、そのチンピラ達はほんとに下っ端のヤクザさんみたいでしたよ。
それでも、十分恐かったけど…。
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 06時51分
かすみんさん
いつもきれいなマリリン・モンローさん~じゃなかった、かすみんさんこんにちは。(笑)
あの旅の写真ね、家に山ほどあったんで、せっかくやからこれを機会にブログにでも載せてやろうと思ったんですよ。
なんだか、いろんな人に見てもらえるのがすごく嬉しいんで、これからもたまに載せていいですか?
この仕事、ほんといろんな事を経験できるにはできるんですが、正直そろそろ年齢的に、もう疲れてきました。(笑)
これからは、未体験ゾーンがないことを切に願います。(笑)
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 07時08分
ayuさん
僕、ほんとに更新のペースがマチマチなんで、知らぬ間に連続更新なんてことがあるかもしれません。
けど、わざわざ毎日チェックしていただいても、おそらく失望させることの方が多いと思われます、ayu隊長!(笑)
けど、ご期待にそえるよう、なんとか精進いたします!
ayuさん、続きを気にしてくださってありがとうございます。
どんな結末なのかは、もう少しだけ待っていてくださいね。
あまり期待しすぎても、いやよ♡
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 07時21分
yyozzyさん
わーお!
yyozzyさん!!!!!!
お久しぶりです!!
ほんとに嬉しいな!!!
そして、30歳おめでとうございます!!!
ウェルカム♪ようこそ、三十路へ♪
(スマップの「Dear WOMAN」のメロディで。笑)
仕事・家事・育児とほんとにお疲れ様です。
同じ30歳として、尊敬します。
まともに社会に出た事すらない僕なんて、まだ気分は小学生ですから…。(苦笑)
コメントなんて、何にも気にしなくていいんですよ。
これからも、時間と心に余裕がある時にだけ、ブログを読んでくだされば、それで十分僕は幸せです。
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 07時40分