仁義なき戦い 第三章
続き…
「ちょっと待ってくださーい!!」
僕の大声に気付き振り返ったチンピラA・Bにとっても、僕が走って追いかけてくるなんてことは、まさに想定外の出来事だったんだろう、二人とも目を大きく見開き、鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。
A
「な、なんじゃい…!?」
「ハァ、ハァ…。
あの、僕、ここで歌を歌えなくなると、まったく身動きがとれなくなって、旅が終わっちゃうんです。
さっきも言いましたが、僕は大阪を出て、今日本一周の途中で、どうしてもこの大事な旅を終わらすわけにはいかないんです。
勝手かもしれませんが、どんなことでもしますんで、どうかあそこで歌う許可をいただけないでしょうか。
事務所に来いと言われるならすぐに行きますし、ほんとなんでもしますんで、どうかお願いします。
あ、そっか、とにかくまず事務所にお願いにあがりたいので、やっぱり僕をまず事務所に連れて行ってくれませんか!」
その時の僕は、無我夢中すぎて、確実に変な脳内麻薬でも出ていたんだろう。
「僕を組事務所に連れて行け!」だなんて…、
「私をスキーに連れてって!」じゃあるまいし…。(苦笑)
まったくもって、バカげている。
今冷静になって考えてみると、こんなに恐ろしい事はないじゃないか。
ただ、同時に、僕の心のどこかで、これだけ絵に描いたようなヤ○ザなんだから、逆にこちらも絵に描いたような「義理」や「人情」で訴えかければ、ひょっとしてどうにかなるんじゃないかと思い始めていたことも少なからず事実である。
まさか、こんな事で命を奪われるわけじゃないんだから、
何もせずに旅を終わらせてしまうよりはよっぽどマシだ、と。
いやあ、なんともワイルドな考えの旅である。
若いって、恐いね…。(汗)
さて、突然僕から想定外の申し出をされてしまった、チンピラA・B。
彼らにとってみれば、一度脅しつけておとなしくなったはずの子犬が、急に噛み付いてきたようなもの。
一般人を責め立てることに慣れている彼らも、逆に一般人から責められるなんてことはまずないんだろう、
明らかに、とまどっている…。
さっきまでの般若のような恐ろしい顔はどこかへ吹き飛び、困り顔でAとBはお互いの顔を見合す。
A
「お前、いきなりそんなこと言われても…。
俺達も、そんなことはすぐには決めれないんだよ!」
「そこをなんとかお願いします!
事務所に連れて行ってください!」
ますます困り顔のAは、渋い顔をしているBに、なにやらゴニョゴニョと相談しはじめる。
そして、どうやらひとつの結論に達したようだ。
A
「もう、分かったよ、分かった…。
じゃあちょっと待ってろ。
今、アニキに電話するから。」
お、
おお!
ヤ○ザが折れた!
こりゃ、すごい前進や。
人間、なんでもやってみるもんやなあ。
ん?
けど、アニキって誰…?
ああ、やっぱりもっと上の人がいらっしゃるのね…。(涙)
ちなみに、今僕達が話をしているのは、大通りの歩道のど真ん中。
行き交う大勢の人々は、このど・ヤ○ザ二人と怪しい若者一人の魔のトライアングルを、触れてはいけないもの・見てはいけないものとして、横を通り過ぎる時だけ急に足早になって、知らぬ顔で駆け抜けていく。
そりゃそうだ。
こんな恐ろしい三者面談に、誰も関わりたくはない…。(笑)
そんな中、その場でAは本当にそのアニキと呼ばれる人に携帯電話をかけた。
数秒後、どうやら電話がつながったようだ。
「あ、アニキですか!お疲れ様です!
あのー、今、例の路上音楽の件、終わらせてきたんですけど、どうもこやつ、大阪からやって来た『流れ者』と申していましてね、ここで演奏できなければ生きていけない、どうしても演奏させてくれと懇願してくるんですよ。
事務所にも連れて行け、と。」
Aがアニキに今の状況を説明する。
ドキドキ…。
(しかしまあAさん、よりによって、俺の事、「流れ者」って…。
そんな言葉、実際の生活の中では聞いたこともないですよ。
ほんとにどこまでも、昭和の極道映画の世界である…。苦笑)
すると、電話の向こうから、こちらにも聞こえてくるような大きな声の怒鳴り声が漏れてきた。
何を言っているかまでははっきりとは分からないが、とにかく相手がものすごく怒っている様子だけは明らかに伝わってくる…。
それに対して、Aはただひたすら謝りはじめる。
「はい、すみません!ほんとに申し訳ありません!」
ひえぇ、恐い。
恐すぎるよ…。
Aさん、何だかよく分からないけど、俺のせいでものすごく怒られてはりまっせ…。(汗)
顔も引きつってるし…。
どんだけ恐いねん、アニキ…。
ああ、俺、今から一体どうなんねんやろ?
今さらながら、異常に恐くなってきた…。
もしかして、僕はものすごい過ちを犯してしまっているんじゃないだろうか…。
あのままおとなしく弾き語りを中断して、それからの事は後でゆっくり考えたらよかったのではないだろうか…。
ああ、俺の、バカ、バカ、バカ!
こうして、ここにきてやっと、僕の心臓の高鳴りは本当のピークを迎えるのであった…。(←遅い!)
つづく…。
P.S.
ほんとは今回で全部書き切ろうと思っていたんですけど、やっぱり無理みたいです…。
情けない…。(苦笑)
いつも遅くてすみません。
けど、今度こそ、もう少し急いで書こうと思っているので、もうちょっと待っていてくださいね。
とは言っても、いつもの僕のことなので、確実な約束はできませんが…。
これまた、情けない…。(笑)
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コメント
ドキドキです。。。
ミラクルです。。。
この先ものんびりたかゆきサンのペースで書き上げてくださいネ♡
投稿: さくら* | 2007年2月11日 (日) 06時58分
さくら*さん
やったー!
さくら*さんを、ドキドキミラクルさせたー!(笑)
いつも優しいさくら*さん、のんびりとはいっても、僕の場合は度が過ぎる気がしませんか?(笑)
そんな僕ですが、これからもさくら*さんのペースでのんびり見守ってやってください。
投稿: たかゆき | 2007年2月11日 (日) 07時52分
え?三話完結やなかったん??(>_<)
私もドキドキミラクルさせて頂いております
38歳男性ですが。
更新ゆっくりお待ちしております。
でも本当は早く書いて欲しい。
心配やっ!お前さんアホちゃうかっ!
まあでもゆっくりお待ちしておりますので、、
投稿: サンミケーレ宮 | 2007年2月11日 (日) 09時54分
子分がアニキに代わって、更にどきどきがエスカレート!!
そんな中、不覚にも?
「僕を組事務所に連れて行け!」だなんて…、
「私をスキーに連れてって!」じゃあるまいし…。(苦笑)
につい笑っちゃいました│・m・) プププ
投稿: さりな | 2007年2月11日 (日) 12時10分
コメントできた。やったぁ。
うわぁぁぁぁぁぁ、ドキドキするぅ。
電話口でアニキが怒鳴ってるの?こえぇよ…
やっぱり、たかゆきさんの日記に笑ってしまいます。
元気がでます!うん!!
続きは気になりますが、マイペースで気長に気長に…
投稿: yyozzy | 2007年2月11日 (日) 15時15分
すご!!!!Σ( ̄Д ̄;)
若いって怖いですね((;OДO)))ガタガタ
うちも、ドキドキ・ミラクルな気分になりましたwww
またきまーすヽ(・∀・)ノ ワチョーイ♪
投稿: こまっちゃん | 2007年2月11日 (日) 23時53分
うんうん、きっとアニキも許してくれるさ!
やっちゃんって情あるもんね・・・・
って許してくれやんのかーい!
と一人で突っ込んでしまった小町でございますよ。
うわー、次が気になるよぉ!
でもでも、おにいのペースで
焦らず、ゆっくりとね、
書いてくださいね☆
投稿: 小町 | 2007年2月12日 (月) 00時51分
ショック~↓↓さっきコメント書いて送信したら、ページが変になってもう一度最初から書くはめに……(涙)
今回もものすごく続きが気になります!どういう展開になっていくのかドキドキ……。
私も「私をスキーに連れてって!」のところで笑っちゃいましたぁ^∀^
ところで(前の日記のことでゴメンナサイ、)波平さんには妹もいたなんて!びっくりだけど「なぎえ」という名前にもまたびっくり!でした(笑)
ホント「へえー」って感じですね☆
書くのはあせらなくてもいいので、のんびりやってくださいね^^ただ、この気になる話を最後まで書ききっていただければ(笑)
隊長より(笑)
投稿: ayu | 2007年2月13日 (火) 01時42分
な、なぜ・・・・!!!
なぜそんな良いところで・・・
し、しどい・・・(´;ェ;`)ウゥ・・・
ああ、でもめちゃんこ楽しみです♪♪
こういう続きがある話って、たかゆきさんだけなので、とても楽しみです´^ิ ౪ ^ิ)ニヒャ
投稿: ショコラ | 2007年2月13日 (火) 16時25分
こわー…
あ、たかゆきさん、こんばんは。
こわー…
あ、でも、蝋人形の方が怖かったけど…(←しつこい)
たかゆきさん、ここでも相変わらずボウケンジャーですね!!
生きてるんですよね!?
楽器も演奏してるってことは…指も無事なんですよね!!??
ヒヤヒヤ
投稿: チュン | 2007年2月15日 (木) 18時28分
早く書いてぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!!!
ドキドキミラクル☆楽しみじゃ!
仁義なき広島人じゃけぇ♪
投稿: なしえどん☆ | 2007年2月15日 (木) 23時50分
こんにちは。
私ものんびりたかゆきさんペースを
願っています^^
のんびり続きを待っています♪
*
投稿: mass | 2007年2月16日 (金) 07時37分
さすが面白いですね。のんびり待ってます。
投稿: 貴久 | 2007年2月16日 (金) 15時03分
初めてコメントします!!メッチャおもろいっす。更新楽しみにしてまーす☆
投稿: ぽぴ | 2007年2月17日 (土) 17時34分
サンミケーレ宮さん
わーお、サンミケーレ宮さん!
わざわざ、ブログの方にまでコメントありがとうございます。
そう、初めは3部完結のつもりでしたが、いざ書きだしてみると、まったくもって無理なことが判明いたしました。(笑)
せっかくドキドキミラクルしていただいたのにねえ。
さっきやっと、続きを全部書き終えましたので、どうかお許しください、お代官様!
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時08分
さりなさん
僕もまさか、こんなに恐ろしいアニキが登場するとは想像していませんでした。
もう、電話からアニキの声が漏れてきた時、心臓飛び出そうでしたよ。
鼻から。
おっ、さりなさん、「私をスキーに連れてって」がストライクな世代ですな。(笑)
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時15分
yyozzyさん
わーい、yyozzyさんにコメントしてもらえたー!
やったあ!
ねえ、ドキドキするでしょ。
電話口から、怒鳴り声がだだ漏れなんですよ…。(笑)
僕のブログを読んで、笑ってくださったり、元気がでるなんて言葉を言ってもらえるのは、ほんとにほんとに幸せです!
いつもながら、ありがとうございます、yyozzyさん。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時23分
こまっちゃんさん
ほんと、若いって怖いですよね…。(苦笑)
お!
こまっちゃんさんも、ドキドキミラクル?
嬉しいなヽ(・∀・)ノ ワチョーイ♪
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時25分
小町さん
ああ、こまちんに、ひとりのりツッコミさせてしもうた。
すんません。(笑)
けど、確かに、俺もあん時は、案外簡単に許してくれるかも、って安易に考えてた部分はあるなあ。
まあ、現実は厳しかったけど…。(笑)
こまちん、俺のペースで焦らずになんて優しい言葉、ほんまありがとうね。
おかげさまで、なんとかさっき全部書き終えました。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時34分
ayuさん
ああ、ayuさん、ウチのココログのせいで、2度もコメントを書かせてしまって、申し訳ない。
おわびに、「ayuをスキーに連れてきます!」(笑)
波平さんの妹のことは、実は僕も、ネットで必死に調べただけなんですよ。
だから、なんか感心してもらって、恐縮です。(苦笑)
そしてさっき、ようやくこの話を最後まで書き切ることができました。
お待たせしました、ayu隊長!(笑)
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時49分
ショコラさん
しゅんません、ショコラさん…。
こんなところで終わらせて…。(涙)
けどそう言われて見れば、確かに、こんなに「続き」があるブログって珍しいかもしれませんね。
ショコラさん、これからもこんなブログをよろしくね。
つづく…。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 13時53分
チュンさん
あらま、またチュンさんをこわがらせてしまった…。
しかしまあ、チュンさん、あのロウ人形相当トラウマですね。(笑)
ほんと、僕ったら、相変わらずのボウケンジャーブルーでしょ。
大丈夫。
ちゃんと生きてますし、指も6本ありますよ。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 14時01分
なしえどん☆
うえーーーん!!!
また、なしえどんがオイラを急かすーーー!!!(泣)
おっ、なしえどんも、ドキドキミラクル?
ドキドキミラクル、大流行やなあ。
この調子じゃ、今年の流行語大賞いただきじゃね。
なしえどんも、お店で流行らせといて。(笑)
そうやな、つるべどん(笑)は仁義なき街出身じゃもんな。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 14時06分
massさん
お久しぶりです、massさん!!
優しいお言葉、ほんとにありがとうございます。
さっき、ようやく全部書き終えましたので、またゆっくり続きを読んでみてください。
旦那様にも、よろしくお伝えくださいね。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 14時12分
貴久
おう、貴久!
ものすごい久しぶり!
わざわざコメントありがとう。
この前は、メールありがとうな。
また、ゆっくり時間ができたら、電話するな。
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 14時14分
ぽぴさん
はじめまして、ぽぴさん!!
メッチャおもろいだなんて、モッサうれしいです。
これからもギッサ仲良くしてくださいね!
投稿: たかゆき | 2007年2月20日 (火) 14時17分